事業概要

みやぎ型管理運営方式について

「宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式)」は、以下2点で特徴的な事業です。

 

1.水道事業を対象にしたコンセッション事業

2018年12月に可決成立し、2019年10月から施行された改正水道法で導入された「水道施設運営等事業(コンセッション事業)※1」の第1号事例であり、2021年11月19日に厚生労働大臣の許可を得ました。

 

※1 コンセッション事業
PFI法第16条に基づいて、事業の最終責任と所有権を公共が保有したまま、施設に運営権を設定し、官民間で締結される実施契約で定められた責任分担に基づいて、運営権を保有する民間事業者(運営権者)が、施設の利用者から料金を徴収して施設の運営を行う事業スキームのことです。

2.水道、工業用水道、下水道の3水事業をバンドリングした事業

宮城県がこれまで運営してきた、水道用水供給事業※2(2個別事業)、工業用水道事業(3個別事業)、流域下水道事業※3(全7個別事業のうち4個別事業)の対象施設(主に浄水場や下水処理場。管路施設等は除く。)に関する改築業務・維持管理業務を県との官民連携のもとで当社が一体として担います。

 

※2 水道用水供給事業
県民の皆様のご家庭へ水道水を配る「水道事業」は、各市町村が運営しています。一方でそれらの「水道事業」へ水道水を「卸売り」する事業を県が運営しており「水道用水供給事業」とよばれます。

 

※3 流域下水道事業
水道用水供給事業は複数の市町村へ水を卸売りする事業ですが、その反対で、複数の市町村から排出される下水を共同して処理する事業が「流域下水道事業」とよばれます。

事業概要

事業名宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式)
事業方式公共施設等運営権方式(コンセッション方式)
【運営権対価:10 億円(9事業合計)】
事業期間令和4年4月1日~令和24年3月31日(20年間)
主な業務【義務事業】
1)経営に関する業務
 事業計画の策定
 セルフモニタリング
 危機管理 他
2)維持管理に関する業務
 運転管理業務
 保守点検業務
 修繕業務 他
3)改築に関する業務
 機械・電気設備等の改築業務
 建築付帯設備の改築業務 他
4)関連業務
 試験研究等への協力 他

【任意事業】
 浄水土の有効利用事業 他
事業費【運営権収受領:約1,275 億円(9事業合計)】
人件費、薬品費、動力費、修繕費、保守点検費、廃棄物処理費、償却費(流域下水道事業分は除く)、その他営業費用、公租公課、事業報酬を含む

【流域下水道4事業の改築費用の上限額:約260 億円】

主な運営権対象施設

みやぎ型管理運営方式によって、当社が運営を担う主な施設を紹介します。

水道

①大崎広域水道用水供給事業

栗原市、大崎市、富谷市、松島町、大和町、大郷町、大衡村、加美町、涌谷町、美里町(10市町村)

②仙南・仙塩広域水道用水供給事業

仙台市、塩竈市、白石市、名取市、角田市、多賀城市、岩沼市、富谷市、蔵王町、大河原町、村田町、柴田町、亘理町、山元町、松島町、七ヶ浜町、利府町(17市町)

工業用水道

③仙塩工業用水道事業

【ユーザー企業数:約40社】

④仙台圏工業用水道事業

【ユーザー企業数:約15社】

⑤仙台北部工業用水道事業

【ユーザー企業数:約15社】

下水道

⑥仙塩流域下水道事業

仙台市、塩竈市、多賀城市、七ヶ浜町、利府町(5市町)

⑦阿武隈川下流流域下水道事業

仙台市、白石市、名取市、角田市、岩沼市、蔵王町、大河原町、村田町、柴田町、丸森町、亘理町(11市町)

⑧鳴瀬川流域下水道事業

大崎市、美里町(2市町)

⑨吉田川流域下水道事業

富谷市、大和町、大郷町、大衡村(4市町村)

 

 

施設情報

麓山浄水場

名 称麓山(ふもとやま)浄水場
事 業大崎広域水道用水供給事業、仙台北部工業用水道事業
所在地加美町
施設能力約8万㎥/日(上水)、約6万㎥/日(工水)
原 水鳴瀬川(漆沢ダム系)
写 真
麓山浄水場

中峰浄水場

名 称中峰浄水場
事 業大崎広域水道用水供給事業
所在地大和町
施設能力約1.9万㎥/日
原 水吉田川(南川ダム系)
写 真
中峰浄水場

南部山浄水場

名 称南部山浄水場
事 業仙南・仙塩広域水道用水供給事業
所在地白石市
施設能力約28万㎥/日
原 水白石川(七ヶ宿ダム系)
写 真
南部山浄水場

大梶浄水場

名 称大梶(おおかじ)浄水場
事 業仙塩工業用水道事業
所在地仙台市宮城野区
施設能力約10万㎥/日
原 水広瀬川(大倉ダム系)
写 真
大梶浄水場

仙塩浄化センター

名 称仙塩浄化センター
事 業仙塩流域下水道事業
所在地多賀城市
施設能力約22万㎥/日(日最大)
処理方式標準活性汚泥法・A2O法
写 真
仙塩浄化センター

県南浄化センター

名 称県南浄化センター
事 業阿武隈川下流流域下水道事業
所在地岩沼市
施設能力約12.5万㎥/日(日最大)
処理方式標準活性汚泥法
写 真
県南浄化センター

鹿島台浄化センター

名 称鹿島台(かしまだい)浄化センター
事 業鳴瀬川流域下水道事業
所在地大崎市
施設能力約9千㎥/日(日最大)
処理方式オキシデーションディッチ法
写 真
鹿島台浄化センター

大和浄化センター

名 称大和(たいわ)浄化センター
事 業吉田川流域下水道事業
所在地大和町
施設能力約4.2万㎥/日(日最大)
処理方式標準活性汚泥法
写 真
大和浄化センター

施設見学について

各施設への見学等についてはこちらをご覧ください。